ブルーピリオド / 山口つばさ

こんにちは、こいずみです。

一年もあっという間に終わろうとしてますね。

印象に残ったことを書き留めて置けば

自分の備忘録にもなるし、知り合いとも感動を共有できて尚いいかなと思いブログを書き始めました。3エントリーくらいで飽きる予定です。

 

ブルーピリオド / 山口つばさ

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※極端なネタバレは避けますが、1巻の内容とおおまかなストーリーに触れてます

 

●あらすじ

 

ぱっと見、チャラいヤンキーの矢口八虎。しかしその実、成績優秀、人当たりもすごくいい

将来についてもちょっと上の大学に進学して安定した人生を送るんだろう、そう思っていたがある日、美術室である作品に心を奪われてしまう。

しかし『美術なんて才能の世界で変人が遊んでるだけだろ』とも考える。

 

美術の授業で「私の好きな風景」という課題を出され、八虎が好きな「青く見える朝の渋谷」を自分なりに描いてみたところ、描く難しさと楽しさに触れてしまい美術の世界にのめり込んでしまう。

 

●主人公と読者の立ち位置

 

この漫画はざっくり言ってしまうと「美大受験漫画」

美術、っていうとピカソとかゴッホとかのアレ?って思う人がほとんどだと思うけど、何も知らずに美術の世界に飛び込んだ主人公・八虎自身がそういうポジションなので細かい知識は補足してくれながら読み進められる。

主人公も美大を受験することを決めるんだけど、いわゆる「天才型」という感じではなく、頭を精いっぱい使って回りから苦しみながら吸収していく、という構図がとてもいい。

(もっとも八虎も「努力することをいとわない天才」といえばそうなんだけど)

 

●キャラクターが魅力的

 

美術予備校に通うことになり、同じく美大受験を志すライバルたちもたくさん登場することになるんだけど、そのキャラクターがすごくいい

個人的に高橋世田介(よたすけ)、桑名マキの2人を推してます。

世田介くんは圧倒的な技術を持ついわゆる「天才」として登場する。

マキちゃんは親も姉も東京藝大(日本唯一の国立美大)というサラブレッド。

多分一般的な「美大を目指す人のイメージ像」をそのまま具現化したような立ち位置で、高校2年生から美術を始めた八虎とは対照的な存在。ただ、その二人含め、多くのライバルたちそれぞれに悩みもあって「才能や環境に恵まれたからラッキー」なんて簡単な話じゃないんだな、ってよくわかるのがいい

 

●リアルな話が多い

 

漫画の中で、おそらく世間的には知られてないであろう大学の話、学費の話、進学したあとの進路の話などなど、結構細かい話が出てくる。浪人も10浪だって珍しくない、浪人生と競い合って合格しないといけなくて、倍率がどれくらいか。

もちろん唯一の国立大学の東京藝術大学に通う方が学費的には安くて済むが、浪人すると予備校代で年間70万、みたいな豆知識的な話も興味深くて面白かった

 

●実際、高校2年生から美大目指してやってけんの?

 

漫画的なご都合が全くないわけじゃないかもしれないけど、主人公と八虎と回りの人の差というのはきちんと存在していて、その辺の表現が凄く好きだった。

「やり始めたら才能溢れてセンスで他をなぎ倒したぜ~」みたいなノリではなく、あくまで人より遅く始めたせいで経験や知識が乏しい中でどう受験に向けて頑張るか、というスタンスなので、その辺とてものめり込んでしまった

 

・・・

 

まとまらないのでこの辺で。

最近ネットカフェに行くのがプチブームなんですけど、そこでこの「ブルーピリオド」に出会いました。1巻だけ読んで、電撃が走ってあとから全部買いましたw

個人的にすごくサクサク話が進む感じが好きです。

桑名マキちゃん好きですけど、あと森先輩ちっこくて少しおっぱい大きいっぽいのがいいですね。

 

気が向いたらまたこういうブログ書きます。

最終回になったらゴメンやで